アウトバウンドに応対研修は不要?

先週はずっと休みなく研修のお仕事でした。


新規部署の立ち上げのため、電話応対研修・クレーム研修など様々な研修をしておりました。その中でアウトバウンド部署の立ち上げの研修です。


企業の上層部でも、アウトバウンドに電話応対研修は不要という考えがありました。

アウトバウンドは「取れればいいんだ」という考え方ですね。

その言葉自体、ある意味正しいのですが、一方でそうとは言い切れません。

アウトバウンドは、お客様の意思に関係なく突然電話をかけていきます。お客様側が希望しているということは、ほぼありません。突然・一方的に電話をしていくわけです。そうした場合、望まない電話に対しお客様の態度は冷たいです。ガチャ切りされることも多いです。

そのような場合に「話を聞いてもらう」ということが重要で、そのために話を聞いてもらうために、どういう姿勢が必要かということです。礼儀も何もなく、一方的に電話してくる相手に付き合うほど、お客様もヒマではありませんので、この時重要なのは電話をするオペレーターの人間力に大きく左右されると考えています。

そのため、話を聞いてもらうための対応が大事です。お客様に「この人の話だったら聞いてもいいな」と思わせるための、声・トーン・話し方が必要となるのです。ある程度、お客様と信頼関係ができたら、そのあとは応対マナーってあまり関係なくなるのですが、まずは信頼関係を構築するための、最低限の電話応対マナーは必要です。

信頼関係を構築できたあとは、電話応対マナーはそれほど重要ではありません。でも、まずは信頼関係構築が非常に難しいので、まずは信頼関係構築のための電話応対の知識は必須です。

電話の冒頭でガチャ切りされることが多い企業は、最初の段階でお客様との信頼関係が構築できていないのですね。

信頼関係を構築して、こちらの話を聞いてもらわなければ、サービスの良さも理解してくだくのが難しいので、ぜひアウトバウンドだから、応対研修は不要とは思わないでいただきたいなと思います。




Apriere

研修・コンサルティングサービスを提供しているApriere(アプリエール)奥川実梛(おくがわ みな)のHPです。 Apriereは「Appreciate(感謝する・価値に気づく)」と「Priare(祈り)」を組み合わせて私が作った造語です。ご縁のあった皆様に感謝し、皆様の未来を祈り続ける気持ちを持って寄り添っていきたいという思いを込めています。

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